とりあえずこの記事なんですが。
「UbuntuがRed Hatを追い抜いた」と創設者 « WIRED.jp
僕はUbuntuをデスクトップOSとして使っている、Ubuntu愛好家なので、
Ubuntuのポジティブなニュースを耳にすると嬉しくなっちゃうんですが(ただしUnityはNO)
この記事の内容には疑問を抱かざるを得ません。
なぜサーバOSベース?
UbuntuをサーバOSとして選択する理由がよく分かりません。
UbuntuはサーバOSとは対極に位置するOSだと思います。
サーバには高い安定性とセキュリティの頑健さが要求されるのは言うまでもないでしょう。
Ubuntuは先鋭性に重きを置いたLinuxディストリビューションであると思っています。
Ubuntuのメリットはその先鋭性にあり(先鋭的すぎたUnityは最低だったけれど!)、
新機能が盛り込まれたニューバージョンが短スパンでリリースされるのが
Ubuntuの特徴だったはずです。
加えて、通常のUbuntuはサポート期間が18ヶ月しかない*1ので、
「それだとセキュリティのサポートが頻繁に切れるから、サーバとかで使いにくいじゃん!」
という事でLTS版(長期サポート版)があるんですよね。
その長期サポート版を利用することによって、確かにセキュリティ面の問題はクリアできます。
が、それだとUbuntuの特徴である「先鋭性」が虐殺されていますよね。
となると、サーバOSとしてUbuntuを選択するメリットが無い、ということにはならないでしょうか?
それなのに、なんでサーバOSとしてUbuntuがRHELを追い越しているんでしょうか。
もっと別のメリットがあるんでしょうか……
デスクトップOSとしてはどうなの
正確な数字が分からないのでアレですが、少なくとも僕の周りでは脱Ubuntuが進んでいるような印象を受けます。
どれもこれもUnityとかいうアレなユーザインタフェースのせいでしょう……さすがにあれは厳しい。
「Ubuntu入れた後にする事といえば?」
「gnome-panelを入れる!!!」
という手順が新規インストール時に増えてしまいましたしね。
で、その脱Ubuntuした皆さんが続々乗り換えているディストリビューションといえばLinux Mintなんですよね。
UIが使いやすくてよろしいらしいです。(とは言うものの、Linux MintもUbuntuベースですよね?)
[追記]
Ubuntuベースであり、Debianベースであるようです。*2
Ubuntu 12.04のヘッドアップディスプレイはメニュー方式のGUIに別れを告げる? | TechCrunch Japan
ただ、ここを見ると、次にリリースされるUbuntu 12.04ではUnityの機能が強化されるみたいですので、
もしかしたら使いやすくなるのかも……ユーザの流出も防げるのかも……
ただ、12.04にしても多分僕はUnityを使わないでしょうがね!!!!