その手の平は尻もつかめるさ

ギジュツ的な事をメーンで書く予定です

屋久島の縄文杉をカジュアルに見てきました

世界自然遺産・屋久島の縄文杉を見てきました。それもすこぶるカジュアルに。

屋久島の情報をweb で調べたことのある方ならわかるかもしれませんが、
「ここに行ってみたいんだけど、その場合どうすれば良いの?」
だとか
縄文杉を見に行く時の装備ってどんな感じ?」
だとか、そういう類の情報があまりヒットしないので、結構観光客アンフレンドリですよね。
ですので、参考にする人がいるかどうかは分かりませんが、「僕は縄文杉をこう見に行ったゼ!」という事を書いておきます。


まずはじめに

縄文杉を見に行くためには、屋久杉自然館発の登山口行きバスに乗らなくてはなりません。
登山口までは気合を入れれば徒歩で行くことも可能ですが、
ぶっちゃけ登山口に行くコースが既に登山なのであまりオススメしません。体力が持ちませんよ……
ので、バスのチケットを予め購入しておきましょう。

ちなみに、バスに乗ると登山口まで40分くらいで着きます。
徒歩で向かうと、登山口まで2時間から3時間程度かかるようです。


縄文杉見物コースってどんな感じ?

往復8時間から10時間くらいかかる事を見積り、そこそこの覚悟をもってして
臨まなくてはならないというコースです。普通に登山です。予想よりもはるかに登山です。
ちなみに、僕は片道3時間半くらいで縄文杉に辿りつきました。

途中まではトロッコの線路沿いを歩いて行く緩やかな上り坂で、

「気分はスタンドバイミー!!!!!」

みたいな感じで鼓動が高鳴りますが、それも最初のうちだけで、1時間や2時間歩き続けるとどんどん気力が無くなって行きます。

(↑参考画像)
トロッコの線路沿いコースを歩くだけでも結構しんどいですが、実はこのトロッコ道が途切れたところからが本番となります。
トロッコ道が途切れると、途端に急勾配を行くコースへと変貌し、一段一段がやたら高い階段やら飛び石を渡るルートやらを
渡らなくてはならなくなり、普通にトレッキングっぽくになります。

(↑参考画像)
コースが豹変した瞬間、よく分かりませんが

「よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!」

という気分になります。

簡単にルートの概略を示しておきますと
登山口 --(トロッコ道: 2h)--> トロッコ道終わり --(トレッキングコース: 2〜3h)--> 縄文杉 --(トレッキングコース: 2〜3h)--> トレッキングコース終わり --(トロッコ道: 2h)--> 登山口
という感じでしょうか。
ただ、登る時よりも下る時の方が時間を短縮できるみたいなので、もしかしたらもう少し短い時間で行けるかもわかりません。

なお、登山道の掲示によれば「遅くとも7時には登山を開始せよ」との事でした。
これ以降に登り始めたら帰ってこれなくなるかららしいです。ご注意を。


装備

推奨の装備*1を見ると

  • レインウェア (ビニール雨ガッパ不適。ゴアテックス推奨)
  • Tシャツ (速乾性のものがよい)
  • 長袖シャツ
  • パンツ (ロング。ジーンズ不適)
  • グローブ (軍手で代用可)
  • 防寒着
  • ソックス
  • 登山靴(ハイカットのものを)
  • 登山スパッツ
……との事ですが、僕はというと出発前に

「やっぱり山に登るんだったらグランジの神々に敬意を表さないと駄目だろ……」

という謎の啓示を受けたために、
  • NIRVANAのTシャツ(半袖!)
  • リーバイスのダメージジーンズ
  • ヨネックスのウィンドブレーカ(ヒートカプセル非搭載モデル)
  • くるぶしまでしか無いソックス
  • アディダスのスニーカ
  • 街中で使うような普通のリュックサック
という、もはや大学に行く時と寸分違わぬ格好で臨みました。
グローブなんて文明の利器ももちろん無いので、素手です。
そんなものすごいカジュアルな格好で参戦してしまった為、
しっかりと登山用装備で身を固めている登山客の皆さんの中で一際浮いてしまい、 すこぶる不安になったのは言うまでもありません。
「調べるの面倒くせえ!」とか言って、縄文杉の情報を一切調べなかった僕が悪いんですが……


でも

そんなカジュアルな格好・気合でもなんとかなりました。
小学生のお子さんなんかも普通に行くようなコースなので、
よほどの事が無い限り大丈夫なんじゃないか、と思います。


結論

縄文杉はカジュアルに見に行けます!!!
でも、折角行くならしっかり準備をして、登山に適した装備を整えたほうがいいと思います。マジで。

そして、なんだかんだで縄文杉にたどり着いた時の爽快感・達成感は格別です!
もしも行く機会があったら、ぜひ楽しんでください!


補足・注意

縄文杉に近づけば近づくほど、気温が下がってきます。標高差の関係だと思われます。
結構寒かったので、防寒着は必須だと思いました。コレばかりはエラい目に遭った……

あと、水分はしっかり持っていったほうが良いと思います。
僕は飲みかけのコーラ(500ml のうち半分くらい残っている)を持っていくという暴挙に出ましたが、
実際のところ、それくらいの量では足りるはずがありません。そもそもコーラというチョイスがいけません。
なので、スポーツドリンクを500ml ペットボトルで1本、余裕があれば2本程度持っていったほうが良いと思います。
(道中、ジョボジョボと水が湧いていて「これはなんだか飲めそうだぞ」という雰囲気を漂わせていますが、
それが本当に飲めるのかどうかは分かりません。僕は喉の乾きに耐え切れずに飲みましたが……
なお今のところ、体の調子はすこぶる良好です)

また、縄文杉の周辺は携帯電話の電波が届くので、一時的に携帯電話が復活します。
僕はそこで無駄にテンションが上がったので、何故かTechCrunch の英語版を読むなどしました。
(あと、なぜか縄文杉の目の前で「人事異動のお知らせ」なるメールを受信しました……)
お気に入りのweb サイト等を縄文杉の前で見るのもなかなかオツなものです。

一応回線もつながるので、ラップトップを持ち込む気概のある猛者は屋久杉の前でコーディングなんかをしても良いかもしれませんw

*1:[http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/qa/index.htm#tozan:title]