その手の平は尻もつかめるさ

ギジュツ的な事をメーンで書く予定です

独自ドメインのメールアドレスを使うようにした

2021年の記事とは思えないタイトルですが、そのようにしたのです。

特定のメールサービスが提供するメールアドレスに依存していると、そのメールサービスからBANされた際に人権を維持できない可能性があります。というのも仮にメールアドレスが凍結すると、そのアドレスをアカウントのidentifierとして登録しているサービスを巻き込んでしまい大惨事が起きてしまいます。
プレッパーじみた危機意識ではありますが、そのような気持ちになったのでこのたび独自ドメインでメールアドレスを払い出し、それを使うようにしてみました。

しかし自前でpostfixを運用する……みたいなことは断固やりたくなかったので、今回はさくらのメールボックスを利用して、元々保有していたドメインサブドメインを使ったメールアドレスを払い出し、そこに送られてくる全てのメールをGmailへと転送するという構成を取りました。
メールボックスに保存せず、即座に転送するような設定とすることで、さくらのメールボックスの容量制限を考えずに済むので便利です。GmailのUI/Appをそのまま使えるというのもグッドポイント。これでGoogleから仮にBANされてもメール機能については「UIが使えなくなるだけ」というところで被害を食いとめることができますね。

自分のドメインにメール用のサブドメインを切り、そのサブドメインに対して以下のようにNSエントリを設定すると、ドメインの移管等をすることなくメール用にドメインが使えるのは簡単で良いですね。

subdomain    NS    ns1.dns.ne.jp.
subdomain    NS    ns2.dns.ne.jp.

なぜサブドメインをわざわざ使っているかというと、主ドメインを使おうとするとさくらが管理するネームサーバーを利用する必要があるのですが、しかし今使っているネームサーバーはCloudflareのものなので引越し等がだるい。しかし、サブドメインだとサブドメインだけNSレコードの設定 (僕の場合はCloudflareで設定する) によりネームサーバーを差し向けることができるので楽ちん、という感じの動機でした。


さくらのメールボックスの特筆事項としては以下のような感じ。

  • ユーザーを制限無く作れる

※1 同じメールアカウント名で異なるドメイン毎のメールアドレスの運用は利用できません。
(例:「info@◯◯◯.com」と「info@△△△.net」の場合、同じ「info」のメールボックスに配信されます)

さくらのレンタルサーバとメールボックスには同一のドメインを登録することはできません。
https://www.sakura.ne.jp/mail/

  • DKIMは使えない


というわけで最小労力で自ドメインのメールアドレスをゲットしましたから、今後はこれを使っていきたいと思います。
メールサービスの選定のようなものは以下にメモを残しておきました:
scrapbox.io

moznion@mail.moznion.net
メル友募集中です。ちなみに僕はメールを見るという習慣がありません。


[追記]

「メールをメールボックスに保存せずにGmailへ転送だけ行うと、GmailからBANされたときに送られてきたメールがロストするのでは?」という指摘があり、それはその通りだと思いますが、僕はまあそれで良いかなと思っています。GoogleからBANされたらメールだけでなくありとあらゆるものが大倒壊し、暮らしがめちゃくちゃなことになると思うので、メールのロスト程度はかすり傷でしょう……という心意気です。メール自体の機能よりも「安定したアカウントのIdentifier」として使いたいというところが大きいというのもありますね。
とはいえ心配であれば、メールボックスに保存した上で転送、という方法を採用するのも手だと思います。さくらのメールボックスは10GBもあるし、メール用途であれば実質無限と言っても差し支えなさそうですし。