perl6 の環境を手っ取り早く構築してサクッと Hello world する
本記事はサクッと perl6 (rakudo) が動く環境を作って,ズバッと Hello world してみるというやつです.
早速行ってみましょう.
1. rakudobrew をインストールする
rakudobrew をインストールします
rakudobrew というのは perl5 で言うところの perlbrew/plenv,ruby で言うところの rvm/rbenv のようなものです.
なぜこうした物を使うかというと,perl6 は開発が非常に活発な言語であるためにデイリーで変更が入っていて,直っていたり壊れていたりするためです.
2015年10月現在,perl6 をやるときは rakudo と MoarVM は HEAD を使うというのが紳士の嗜みとなっています *1.
というわけで入れましょう.
git clone https://github.com/tadzik/rakudobrew ~/.rakudobrew echo 'export PATH=~/.rakudobrew/bin:~/.rakudobrew/moar-nom/install/share/perl6/site/bin:$PATH' >> ~/.bash_profile echo 'eval "$(rakudobrew init -)"' >> ~/.bash_profile exec $SHELL -l
2. MoarVMをビルドする
MoarVM というのは perl6 の VM です.これをビルドするとその VM 上で rakudo を走らせられるようになります.
rakudobrew build moar
そこそこ時間がかかります.待ちましょう.
3. panda をインストールする
panda というのは perl5 で言うところの cpan/cpanm,ruby で言うところの gem のようなものです.
別にこれを入れなくても Hello world 程度なら可能ですが,現実的にライブラリが使えないと話にならないので入れます.
rakudobrew build-panda
4. プログラムを書く
ここまで来るともう perl6 が実行可能となっていますから,あとは Hello world するだけです.
プログラムを書きましょう.
use v6; say 'Hello world!';
use v6;
というのにテンションの上昇を禁じえませんね!
それでは満を持して実行.
perl6 hello.p6
動きましたか? 動きましたね.やりました! 実績解除です.
これであなたも立派な perl6 野郎です.
あとは Perl 6 Documentation を覗いたり,Perl 6 Design Documents を愛でたりして頑張りましょう!
perl6-users-jp/perl6-examples · GitHub を眺めると,perl6 の全体を俯瞰できて良いかもしれませんね.
以上です.
*1:バージョンの切り替えとかも出来るっぽいけど使ったことがない.常に HEAD で生きているから……